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 見直しの経緯
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												★逆時系列で掲載しています。 ●学校だより R6(2024)年3月14日No.11 ▶ 『根岸こどもスタンダード』改訂 
 学校の「きまり」「校則」に相当する『根岸こどもスタンダード』の改訂を行いました。見直しに当たっては,目まぐるしく変わる社会情勢や,子供を取り巻く環境,根拠とすべき法令等に加え,当事者である児童や保護者・地域の皆さまのご意見を参考にしました。
 数十年にわたり,ことあるごとに様々な課題に対応するための条項を追加して,雪ダルマ式に膨らんだり,不整合が生じたりしてしまった項目を整理し,コンパクトにする方向での見直しを行いました。
 その一方で「ご家庭や地域の大人による見守り環境」等に係る事項については,学校管理下外であっても残すことにしました。(以下に抜粋)・下校後,遊ぶ時間を,市のチャイムを目安にお家の人と約束しましょう。 
 ・外出するときは,「誰と,どこで,何時に帰る」を必ずお家の人に伝えましょう。
 ・安全にあそびましょう。エアガン・石や物を投げるなど,危険な遊びをしてはいけません。
 ・駐車場や他人の敷地で遊んではいけません。
 ・子どもだけでゲームセンター,カラオケ,ボーリング,映画館など,お金を使って遊ぶところには,行ってはいけません。
 ・子どもだけで学区外にいかないようにしましょう。
 ・自転車は安全に気をつけて乗りましょう。頭髪や服装,持ち物等については社会通念や事件・事故の防止,金銭やモノにかかわる無用なトラブル発生の回避,学校生活の秩序維持等の観点から以下の項目を示しています。 ・染髪,パーマ,化粧,マニキュア,アクセサリーは禁止です。髪の毛にラインを入れたり,肌の露出が多い服装など,華美な服装を身に着けたりすることはさけましょう。 
 (大勢の人が生活・学習する場ですので誰もが気持ちよく過ごせるようにしましょう。)
 ・学校に必要のないお金や遊び道具,キーホルダー,マスコットは持ってこないようにしましょう。以前お伝えした『生徒指導提要』に準拠する形で,今後も「絶えず積極的に見直しを行って」いきます。 
 引き続き,皆様からのご意見をお待ちしております。
 ●学校だより R5(2023)年12月21日 No.9 ▶ 『根岸こどもスタンダード』(学校の「きまり」)の見直し 
 一年前に文部科学省から発出された『生徒指導提要』を受けて,校則の見直しが小学校まで降りてきています。『提要』のp.102には,次のような記述があります。
 
 (校則の見直し)
 児童生徒や保護者等の学校関係者からの意見を聴取した上で定めていくことが望ましいと考えられます。また、その見直しに当たっては、児童会・生徒会や保護者会といった場において、校則について確認したり議論したりする機会を設けるなど、絶えず積極的に見直しを行っていくことが求められます。
 (4) 児童生徒の参画
 校則の見直しの過程に児童生徒自身が参画することは、校則の意義を理解し、自ら校則を守ろうとする意識の醸成につながります。また、校則を見直す際に児童生徒が主体的に参加し意見表明することは、学校のルールを無批判に受け入れるのではなく、自身がその根拠や影響を考え、身近な課題を自ら解決するといった教育的意義を有するものとなります。『きまり』については,学校運営協議会等でも話題にして,その必要性について改めて確認したところです。ただ,内容の見直しにまではまだ踏み込んでいません。 
 改めて内容を確認してみると……。
 「これ,学校というよりは,ご家庭の領分ではないの?」と思われるような“余計なお世話”系のものがまず気になります。また,実態に合うかどうか疑わしいものとして「子どもだけで学区外にはいかない」(根岸の交通公園も,諏訪神社もNG?)などがあります。
 一方で子どもだけで「ボーリング,映画館」等はNGとの記載があり,条項間の整合が取れておらず(これらの施設はいずれも学区外),整理が必要な箇所もあります。
 『提要』にもあるように,児童の皆さんがこれらを「無批判に受け入れる」のではなく,「その根拠や影響を考え、身近な課題を自ら解決」することこそが大切です。VUCAといわれる,これからの時代を生き抜くために,必須となる資質・能力でもあるからです。むしろこのことは,児童の指導に当たる教職員にこそ,必要なもの,といえるかもしれません。▶ 「はちの子帽子」は採用継続 
 昨年度から話題に上がっていた本件については,採用の可否について学校運営協議会等でご検討いただくこと(協議会は採用を支持)と合わせて,教職員で検討した結果,来年度についても着用を継続することとしました。
 学校運営協議会で話題になったように,SI(学校アイデンティティー)の形成,安全性の確保(健康上,防犯上,校外学習時等),経済性等を鑑み,総合的に判断しました。
 令和5年度 第一回 学校運営協議会 報告 
 開催日 令和5年7月18日(火) 15:00~2.『根岸こどもスタンダード』について 
 中・高等学校における「校則見直し」の取組が,小学校にも降りてきています。前項「1.」の視点を持ちつつ,根岸小学校の校則ともいえる『根岸こどもスタンダード』の内容についてご協議いただきました。(以下,○深緑色の箇所は委員の皆様のご発言)▶ 発達の段階から考えると“必要” 
 ○ 以前,勤務していた中学校で,制服(標準服)を廃止して「自由服」にするという試みをしたことがあります。基本的な理念として「他者を認めよう」「時間を守ろう」ということは明確にしつつ,ほかの「きまり」はすべて撤廃,という試みでした。でもこれは,中学校だからできたこと。小学生は年齢層の幅も広いので,発達の段階や学年段階に合わせた「きまり」の明示は必要だと考えます。
 ○ 小学校では「きまり」はあってよいし,当たり前にあるべきだと思います。服装などを一つとっても,子ども本人ではなく,“親の思い”で,奇抜な服装をさせたりするケースもありますし。
 ○ 横浜市にも,これに相当するようなものはありました。
 ○ 以前,本校でも学校の「きまり」事をめぐって,保護者と先生の間でモメたことがありました。保護者によって極端な考え方の方もおられるようで……。3・4年生くらいの学年だったかと。
 ○ そこでも,子どもの思いより,保護者の“させたい”が先行してしまっていますね。
 ○ 中学校などでは入学時に丁寧なオリエンテーションをして,その中で細かい説明をしていました。
 ○ 甘ったるいことを言わずに,悪いことは悪い,と言ってもらってよいです。保護者の顔色をうかがいながらの先生も見受けられ…。もっと毅然とした態度で。
 ○ 今,ヘタなことする(言う)と,逆に訴えられますからね「なんでそんなことにまで口をはさむんだ!?」って…(笑) だからこそ,先生方自身がきちんと勉強をして,自信をもって学校の決まりやその趣旨を伝えられるようにできると良いです。
 ○ 学校や先生方自体が優しくなってしまっているのかな…。厳しい先生がいると“しまる”,とかも?
 ○ 少し前までいらっしゃった〇〇先生とか厳しかったですね。でも,ただ厳しかっただけじゃなくて,きちんとした事前の説明とか,きめ細かい声かけや丁寧なお話しをしてくださっていたので,クラスが平和に治まっていた,と思います。
 ○ かつて保護者の立場で,他の力(武道等の習い事とか)を借りたことがあります。その中で人とのかかわり方や節度を身に付けさせることができました。複数の異なる立場の大人が子供たちにかかわる,ということも大切です。『スタンダード』についてはこれまで,保護者の方から疑問等のお声を,多くはいただいてきませんでした。また,掲げられている内容を“守っていない(保護者の意思で)”ケースも見受けられるのですが,「○○ちゃんはしてるのに……なんで?」という発想での声もほとんど聞かれません。根岸小の保護者の皆様はかなり高いレベルで“自立”と“自律”をしておられるのかも…この一年で,そんな印象を持ちました。 ○ 最近の傾向として,「多様性」を受け入れる文化が少しずつ広がってきたことが影響しているかもしれません。他にも,発達障害などや、特性が顕著に現れているお子さんにとっては必ずしも「スタンダード」という枠組が適切でないケースもありますし。 
 ○ 低学年のうちは顕在化しなかったことが,学年が上がるにつれて本人の自覚,周囲からの気づきとなって顕在化する事例が多いようです。
 ○ それは『スタンダード』やその扱いについてもいえることです。学年が上がるにつれて,その意義や,それに従って行動することの良さ,価値などをきちんと子供たちに説明しきることができるようにするということが大切です。『スタンダード』がもたらす負の側面として指摘されることがあります。全職員が知恵を絞ってその内容をきちんと検討して『スタンダード』を策定した,“そのとき”は良いとして……。年月が過ぎるにつれて教職員が入れ替わり,策定当初の理念や趣旨がいつの間にか忘れ去られ,形だけが残っていく。その結果として,極端に言うと言葉だけの指導が“上滑り”し,児童保護者からの反発や摩擦を回避できなくなる……というようなことです。 
 委員の方のご発言にあった
 「先生方自身がきちんと勉強をして,自信をもって学校の決まりやその趣旨を伝えられるように」
 をきちんと胸に刻み,今後の実践に反映させていきます。
 令和 4 年度 第2回 学校運営協議会報告(3 月 1 日開催) ▶ 根岸小の通学帽子 
 コロナ禍に伴って無疑問に「これまで通り」を続けることに投じられた“石”の一つ。市内では現在,諏訪小学校と本校だけが学校指定帽子を採用してます。これは伝統だから続けている? 学校アイデンティティーを自覚するためのもの? 等,学校帽子指定の根拠を再確認すべきとの声が上がっているけれど……どうですか?
 
 〇 考えてもみなかったですね。
 〇 2 年生に上がるときの一時的な出費(3千円超)がイタイという,経済的な問題もわかるような気がするけれど,6年間使い続けることを考えると,むしろ安価で済むという考え方もできるかもしれないですね。
 〇 市販のお帽子も結構いいお値段していますものねぇ……。
 〇 PTA の運営委員会でも特に疑問や反対を唱えるお声は上がっていませんでした。
 〇 どこか校外学習などに出かける時,そろいの帽子があった方が,他校生との判別もしやすくて,安全上,指導上,先生方も安心なのでは?
 
 確かに管理と指導はしやすいです。公開日:2024年04月02日 14:00:00 
 更新日:2024年06月12日 10:40:03
 
									 
									 
									 
							 
							 
							 
							 
							 
				 
 
 