校長あいさつ

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カテゴリ:02-カリ・マネと一体化した働き方改革
2024/5/14 審議のまとめ,出ました

 4/23付のこちらのコーナーでふれた中教審特別部会の審議のまとめが公開されました。

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/099/mext_01759.html

 すでに各メディアに上がっていますが,制度が形になるまでには相当の時間がかかります。でも目の前では日々,子どもたちの学びは続いている……。本校ではこれまで通り,誰かが何かをしてくれるのをただ待つのではなく,自分たちから声を上げて,真に「子供たちのため」になる方策をとっていきます。

●過去の関連記事 
2023年 11月 9日 (木 )本校の働き方改革はどうなっているのか -2

 

公開日:2024年05月14日 08:00:00
更新日:2024年05月16日 10:54:00

カテゴリ:03-学習指導と評価・研究推進
第1回 小中一貫の日~一人一台端末の活用は?

 今年度第一回目の大津中学校ブロック、小中一貫教育の研究会を行いました。市内全中学校ブロックが同時多発的(本日が指定日)に行う研究会で、横須賀市教育委員会が鳴り物入りで始めて9年目を迎える(つまり今の中3生徒はその環境下で9年間学んできた!)、一大教育施策下の研究会という位置づけになります。
 大津中学校ブロックの今回のお題は「一人一台端末の活用状況」。中学校の全クラスで公開授業をしていただき、その参観と事後の協議を通してこのテーマと向き合いました。同じ日の同じコマの授業で全学級が一人一台端末を活用する、などということはその必然性から考えてほぼ有り得ないことなのですが、中学校の先生方にはこの“指定日”に合わせて授業の進度調整などを行い、端末活用の局面を設定していただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
 教育委員会による指定日とはいえ、午後の授業をカットしてまで、お隣の中学校の授業を参観しに行く意味と価値って何なのか……そのことをずっと考えながら、授業会場を回り、協議会に参加しました。
 小中学校の先生たちが一堂に会するこの小中一貫研究会の「ここでしかできない」「ここだからこそできる」研究協議って何……? そんな視点を持ちながら、グループ協議の中身に耳を傾けます。
 そこでは、私の中に二つのキーワードが浮かんできました。「縦方向」、「横方向」という二つでした。なんだ、中島みゆき かよ!?なんて突っ込まれそうですが、ちょっと違って……。

▶ 縦方向
 まあ、この小中一貫研究のメインテーマが学びの連続性とか系統性なので、この縦方向問題を扱うことになるのは当然のことです。教科等の指導の本質部分の「縦方向」はもちろん押さえておかなければなりません。
 ここに一人一台端末という要素が加わることで、問題はちょっぴり複雑に絡み合ってきます。
 小学校低学年ではどのくらいまで端末を扱うことができればよいの?ローマ字を学習するのは3年生だから、キーボード入力というよりは、手がきでしょうかね。文字でも絵でも…。感覚的な(=学習指導要領用語でいうところの「体全体」)要素を多く扱うことになるでしょうか……。そもそも端末活用はまだ,早いかも。
 学年が上がるにつれて、相手意識や、異なる情報を結び合わせるアナロジーみたいな能力も発達するので、調べ学習のための閲覧ツールとしてや、他の学習者の考え方を比較対照するような局面での活用能力が求められるようになり……。そういう使いこなし経験を踏まえて中学校段階を迎えることができると、端末活用の幅を一気に広げることができ、学習にもバリエーションや深まりが増してくる。

 各グループから断片的に聞きとった発言をつなげると、たぶん、こんな感じになります。その一方で……

▶ 横方向
 授業開始前に指導主事を交えた校長室での会話の中で、このことがちょっと話題になりました。「一人一台端末の導入段階では、小学校の先生たちの方があれこれ有利なのではないかい?」というようなことです。
 つまり、中学校の先生たちは教科担任制なので、自分の担当教科の指導内容に照らした端末活用のノウハウや実践が単元・題材ごとに単発で積み上げられていく。だからひとたび端末活用をしない選択をすると、それっきりになってしまう、のかもしれない。だから、端末の導入が進みにくい。それに対して……。
 小学校はほぼ全教科を担当しているので、一人一台端末の活用についても、教科横断的な視点を持ってすすめることができる。教科等ごとの学習内容や見方・考え方については固有のものがあるのだけど、学習の進め(み)方、学び方については、結構、共通するものがある。だから一回(一つの教科等で)、端末活用のご利益を実感できると、他の教科等でも使ってみようという発想が生まれる。それが連鎖していく……というような、横方向の広がりができてくる。

 これもまた、これと全く同じことをグループごとに話し合っていたわけではないけれど、小中学校間のシゴト環境の違いから、こんなことが見えてきたのではないかな、と思いました。
 小中学校の先生たちが直接,話題提供を通し,これら縦方向と横方向の要素がクロスするところから、一人一台端末活用の新たなアイデアとか、答えみたいなものが見つかるような気がしています。

 この後、各グループから報告が上がってきます。先生たちそれぞれに、どんなことを考えていたのかな……レポートの中身に期待しています。

●これまでの「小中一貫の日」
2023年度  5月 第1回11月 第2回1月 第3回

●関連記事(授業実践)
2023年 6月16日 (金) 端末活用はどうなっているのか
2024年 1月25日 (木) 4年生国語「推敲」
2024年 2月  1日 (木) 5年生 図形

公開日:2024年05月08日 17:00:00
更新日:2024年05月16日 10:53:49

カテゴリ:05-素晴らしき日曜日
真鶴 中川一政 美術館

 新緑に誘われて,ひとっ走り,と言いたいところですが,GW家族お出かけの穴場ねらい&隙間時間に立ち寄りました。
 開館以来,何度か立ち寄ったのですが,館のカレンダーとの相性が悪く(事前確認を怠っただけ(-_-;))今回が初めての観覧になりました。神奈川県民でいながら,お恥ずかしいというか…。
 テレビのドキュメンタリーや中学生向けの資料集などでは何度か拝見していましたが…やはり,スゴイな。何がすごいって……。
 代表作「駒ヶ岳」の制作年と表現の違いをチェックしていたのですが,ずっと頭の中で回っていたのは,パンフレットに掲載されていた,作家のこんな言葉でした。題して『画の見方』(中川一政全文集『美の眺め』より)。
「人というものは其人の心の深さだけしか見る事ができません」「深い心の作品をみるにも自分の程度だけしかわかりません」「いつ迄見ていてもよい絵というのは,自分の心が成長していってもまだ奥底のわからぬ絵のことです」「自分のわかる程度で素直に見てゆく事です」「自分が成長すればわかるだろうということです」「成長することを考えた方が近道なのです」

 ウ~ム。自分はどこまで成長できてるのだろうか,もっともっと成長できるのだろうか……。
 こういうステキな美術館を維持しておられる,真鶴町の心意気に改めて敬意を表したいと思います。

●真鶴町立 中川一政 美術館
https://nakagawamuseum.jp/

公開日:2024年05月07日 15:00:00
更新日:2024年05月08日 06:19:27

カテゴリ:01-校長あいさつ
学校運営に当たって

スマートな教職員集団,スマートな学校教育

 私が目指す学校運営のありようを一言に集約するなら,“スマートであれ”ということです。「なんだ,旧日本海軍のパクリじゃないか」とのご指摘をいただいてしまいそうですが,ふと気づくと,いつでもこれをつぶやいていることは否めません。

 平成30年(2018年)に初任校長になった時,ハードディスクの奥の方から下の画像ファイルを探し当て,年度当初の職員会議で職員に示しました。

 これは,20年も前(2003年ごろ)に40歳そこそこで描いた学校の職員組織イメージです。職場の同僚と出版した,学校組織マネジメント関係の書籍用に作りました。21世紀初頭の社会を象徴する様々な言説を拝借しつつ,それらを組み合わせて構想してあります。

 コロナ禍下にあってこそ“非同期”という語をよく目にするようになりましたが,この語はすでにその当時,大手広告代理店がそのころのトレンドを示すキーワードとして掲げていました。

 最もわかりやすい例として挙げられていたのが,ハードディスク内蔵型ビデオデッキの普及により,人々が番組の放映時間に縛られることがなくなり,それぞれの時間の使い方がばらばら,つまり“非同期”な生活スタイルへ移行するというものでした。この潮流や波動のようなものが必ずや学校組織マネジメントの世界にも押し寄せ流れ込むに違いない,そんな直観に基づいて,著書ではさまざまな論を展開しました。

 実際,この数年後にはテレビ放送どころか,スマートフォンとネット配信の急速な普及により,この“非同期”傾向にはさらに拍車がかかることになりました。

 

バラバラみたいだけど,確かにつながっている

 “吹き出し”にあるような校長としてのコメントをつけて職員に示しているのは,そんな20年越しの組織マネジメント構想です。この発想が今日的・将来的な課題の解決をもたらすという仮説に基づいて,このアメーバのような図を事あるごとに持ち出しては,カリキュラム・マネジメント(以下「カリ・マネ」)や働き方改革,ポスト・コロナなどに関連付けて職員向けの情報提供や啓発を進めてきました。

 文部科学省が掲げる,日本の学校教育の未来構想の中で登場するキーワードの数々(VUCA,多様性,well-being,個別最適……)に柔軟に対応できるような,教職員集団としての文化的風土を根付かせて行きます。

公開日:2024年04月25日 11:00:00

カテゴリ:02-カリ・マネと一体化した働き方改革
質の高い教師の確保特別部会 審議のまとめ素案

 学習評価の研究を進める中で,文部科学省の中教審(中央教育審議会)の審議経過をまめにチェックする習慣が身に付いてしまいました。教員の働き方改革について審議する部会の中でも,この特別部会の動向からは目を離せません。前回(4/19)の配布資料の中に,審議のまとめ(ホントのまとめは今月中にも?)に相当するようなもの(素案)がありましたので,早速チェックしました。

●中央教育審議会 初等中等教育分科会
質の高い教師の確保特別部会(第12回) 配付資料
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/099/siryo/mext_00019.html

公開日:2024年04月23日 12:00:00
更新日:2024年05月14日 14:38:08

カテゴリ:03-学習指導と評価・研究推進
2023年 5月 15日 (月) 主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)って?

 GW終りから一週間後の雨降りの週あけ,皆さんの様子が気になって,教室をひと回りしました。併せて今日の視点は……「主体的・対話的で深い学び」。
 「主体的・対話的で深い……」は,このサイトでもたびたび登場させましたが,これとセットで示されることのある「(アクティブ・ラーニング)」(以下「AL」)の方は,あまり前面に出してきませんでした。
 文部科学省の方でも,カタカナ言葉の採用には慎重な立場をとるため,この「AL」の方は表に出したり引っ込めたりしながら,新学習指導要領の告示を迎えた経緯があります。
 本文からは姿を消したものの,『総則』の解説編などでは( )に収めて添えられる形で落ち着きました。
「AL」はもともと,講義中の大学の学生たちに居眠りをさせないために,主体的に参画させるノウハウを検討する中で生まれた発想です。さすがに小学校で居眠りをしている児童はそんなにいるわけもなく(ゼロではありませんが),小学生にとっての「主体的・対話的で……」ってどういうこと? というようなことを考えながら教室を回っています。
写真からも……先生やほかの児童との対話,ほかの児童の考え方との対話,資料等様々な情報との対話……様々な対話の姿があることがわかります。
 あとは,これに「深い学び」がどう伴うか……ということになります。これには,学習内容が本当の意味で「自分ごと」になっていかなければならないのだろうな……と思います。すでにそうなっているケースも,もちろんあるのですが。
 「深い学び」と「自分ごと」についてはまた改めて,話題にしていきます。

公開日:2024年04月08日 16:00:00

カテゴリ:03-学習指導と評価・研究推進
2023年 5月 31日 (水)  第1回 小中一貫の日

 今年度第一回目の大津中学校ブロック小中一貫研修会を実施しました。今回のお題は「構成的グループエンカウンター」。専門の先生(NPO日本教育カウンセラー協会公認リーダー)を講師にお招きして,体験活動を交えた研修会を行いました。(教育委員会の指定日は5/24でしたが,中学校の修学旅行催行のため日を変えて開催)

 グループエンカウンター,我々世代(アラウンド還暦)にとっては,若いころ,学級経営をする上で必須の手法だったのですが,最近は……。「主体的・対話的で深い学び」を下支えする機能や,コロナ禍等で子供たちのリレーションの再形成が必要になっていることを考えると,さらにニーズが高まっているように思います。
我々にとってはおさらいの意味で,経験の浅い先生たちにとっては多くの示唆を得ることができる,大変,有意義な研修会になりました。

NPO日本教育カウンセラー協会

 学習指導要領上の位置付け
(市の「小中一貫教育事業」の根拠)
小学校『総則』第1章第2の4の(2) (解説編 p.74)
(2) 中学校学習指導要領及び高等学校学習指導要領を踏まえ,中学校教育及びその後の教育との円滑な接続が図られるよう工夫すること。特に,義務教育学校,中学校連携型小学校及び中学校併設型小学校においては,義務教育9年間を見通した計画的かつ継続的な教育課程を編成すること。
(「義務教育9年間を見通して児童生徒に必要な資質・能力を育むことを目指した取組」にかかる「工夫」の例示)
・ 教職員の合同研修会を開催し,地域で育成を目指す資質・能力を検討しながら,各教科等や各学年の指導の在り方を考えるなど,指導の改善を図ること。

公開日:2024年04月08日 16:00:00

カテゴリ:03-学習指導と評価・研究推進
2024年 1月 18日 (木)  教室をひと回り~小中一貫の日 編

 今回(昨日)のひと回りは,小中一貫の日の授業公開(隣接する大津中学校の先生方をお招きして……)に合わせて行いました。それぞれの学年段階ごとに,ほぼ普段着の授業をご覧いただき,プチ協議会を行いました。
事前に中学校の先生方にお知らせした参観の“視点”は以下のようなもの。

▶ 小学校だって“チーム”で動いてる
 以前は「小学校って“学級王国”ができちゃうからダメだよね」みたいなことをよく言われていました。担任の先生がそれぞれに独自のスキルを以て学級経営に当たるので,横(学級間),縦(学年間)の連携や連続性みたいなものが著しく損なわれてしまう。その結果,学級間格差みたいなのがどんどん開いて,学校総体としての教育活動の一貫性みたいなものが失われてしまう(ヘタをすると“崩壊”が起こる),みたいな形で,です。
 でも,今はそんなこと,ありません。学年(根岸は全学年通常級3学級,特別支援学級6学級),低中高学年ブロックそれぞれに「チーム」で動くという考え方が定着しています。学級経営や学習指導についても,きちんとした連携に基づいて進められています。もしかしたらこれ,小中一貫の取り組みの成果,の一つかもしれません。

▶ まずは掲示物に込められたあれこれを
 それでも担任の先生の個性が損なわれることなく,それぞれの“持ち味”を生かした学級経営が成り立っています。
掲示物からは担任の先生の様々な“指導のありよう”や“意図”などを読み取ることができます。学年フロアの廊下や教室に入ったら,まずは掲示物,展示物に着目してみてください。
 学級,学年目標,学級経営,お約束事,学習tool,学習中の内容の定着をねらった板書記録……。それぞれに意図があります。
 特に学習関連の掲示物は,教科担任制の中学校の先生方にはちょっと新鮮かもしれません。

▶「学年段階」って何?をチェックしておく
 参観される学級(教科等・単元or題材)が決まったら,その学年の児童の発達の段階や,学年段階に応じた指導内容って何なの?ということを確認しておくとよいです。さらに,中学校にも配布されている小学校教科書の関連ページを,パラパラ見ておくだけでも理解が深まるかも。
 例えば国語科の学習指導要領にある〔思考力,表現力,判断力等〕のうちの「C 読むこと」ひとつとっても,学年によってこんな風に「身に付ける」べき事項が変わっていきます。
〔1・2年〕
 ア 時間的な順序や事柄の順序などを考えながら,内容の大体を捉えること。
〔3・4年〕
 ア 段落相互の関係に着目しながら,考えとそれを支える理由や事例との関係などについて,叙述を基に捉えること。
〔5・6年〕
 ア 事実と感想,意見などとの関係を叙述を基に押さえ,文章全体の構成を捉えて要旨を把握すること。
 ほんとは図工美術の方がすらすら説明できるのだけど,あえて,あまりよくわかっていない教科の本文から拾ってみました。
 国語科以外の先生は「小学〇年生段階って,こうなのね」という視点で見てください。国語科がご専門の先生だったら,縦の系列を追って,中学校に至るまでをチェックしつつ,その授業をご覧いただけるとよいと思います。

▶UDの視点であれこれ~指示・展開
 授業のUD化が喧伝されるようになって久しいです。「支援を要する児童にとって役に立つことは,すべての児童にとってもご利益のあること。だからユニバーサル・デザイン」……というのが一般的におさえておくべきこと,とされています。小中一貫的には,上の「支援を要する」を「学年段階の低い」に置き換えて,授業をご覧いただくと,様々なものが見えてくるかもしれません。
 一時に一事を伝える,見通しと終わりを明らかにする,常に全体を意識する,空白をつくらない,活動の規模を指定する……。
 学年が下がれば下がるほど,こういう具体的で抜け目のない指示とか,ゲーム感覚で集中させるテクニックとかが要求されます。
 小学校に異動(池上中→馬堀小)したての頃,先生方の授業を拝見するたびに,すごい技の数々を駆使してるんだなぁ,と感心していました。6年目の今でも,まだまだ新鮮です。授業中の教室を一回りして,いつも「小学校の先生って,すごいよなぁー…」とつぶやきながら校長室に降りて来ることが多いです。

▶ UDの視点であれこれ~メディア活用
 板書-映像-教科書-ノート(ワークシート)がどんな風にリンクされているか,というのも大切な視点です。
 特に低学年ではノート活用の“初めの一歩”から指導が入っています。これをベースにして,学年が上がれば上がるほど,種々の媒体とリンクさせながら学習が進むようになります。
 板書とノートをリンクさせるための「アイコン」(写真中段右端)みたいなのも教室に常備&良く使われているのでチェックしてみるとよいです。

▶ たかが帰りの会,されど帰りの会
 授業後の分科会開始までの間,「帰りの会」をご覧いただくことになります。ホントは朝,昼(給食~掃除)も併せてご覧いただくとよいのですが……。空き時間が少ない(中学校比で77%くらい?)中で,学級担任がどんな苦労や創意工夫をしているか,その片鱗が見られるかもしれません。

 授業後の協議会(特別支援と低中高ブロックの4分科会)では,想定される小中ギャップとその克服,小学校6年間の授業参加(一定の秩序を保った)の系統性,ICT活用の学年段階……様々な話題が上がっていました。大変充実した研修会になりました。

公開日:2024年04月08日 14:00:00

カテゴリ:03-学習指導と評価・研究推進
2023年 11月 1日 (水)  小中一貫の日~今年度2回目

 横須賀市では年に3回,標記の日を設けて,小中学校合同の研修会を行っています。
 今年度2回目の今日は中学校の授業参観。小学校の先生たちから見ると,卒業後の子供たちがどんな風に中学校生活を送っているのか,中学校の先生方に迷惑かけていないか……?! というあたりが一大関心事になるのですが,本当に大切なことは,小中9年間の学びの系統性や連続性,円滑な接続についてちゃんと考える,ということです。例えば,こんな感じ↓

『横須賀市教育振興基本計画』
2 事業
事業18 小中一貫教育の推進(教育政策課 教育指導課)
小中学校の教職員が「学びの系統性・連続性」を重視して、義務教育9年間で中学校ブロックの子どもを育てるという意識を醸成し、児童生徒の発達の段階を踏まえた指導を行うため、子どもや地域の実態を基にした共通の教育方針の設定など、協働して教育の充実を図ります。

 なので,授業参観の一番の目的は卒業後の児童の学びの様子をちゃんと見て,そこから逆算して小学校での学習のありようをきちんと考えることにある,ということになります。

公開日:2024年04月08日 14:00:00
更新日:2024年04月08日 15:02:02

カテゴリ:03-学習指導と評価・研究推進
2023年 11月 24日 (金)   生成AI体験~ICT活用研修

 休憩時間返上自主参加型プチICT活用研修もすっかり定着した感があります。今回のお題は生成AI&学習情報共有アプリの活用。
 小学校現場ではまだ活用が進んでいない生成AI。日々多忙な先生たちもその威力に触れる機会はあまりありません。
今日は「ハリーポッター」についてAIに語らせたらどうなるか,という実例をあれこれ挙げ,その機能のありように触れました。「500文字でまとめて!」「砕けた文体で」「ギャル風の言い回しで」…などと注文をつけると,忠実に答えてくれるさまをリアルタイムでみせつけられ,激しくどよめきつつも(どうやって料理して(授業で使って)やろうかな……)とそれぞれ思いを巡らせていたと思います。たぶん。
 後半は授業で子供たちが意見等の共有を行うことを容易にするアプリの紹介。すでにオクリンクなどの活用が進んでいますが,新たに「Padlet」の機能を体験しました。国語教材の初発の感想(第一印象のようなもの)に加えて,地図上で情報共有できるシステムなども充実しており,これまた授業レシピをあれこれ思い描いてしまいました。
 あと,せめて20歳若かったらなぁ……もっと夢が広がったのに(-_-;)

公開日:2024年04月08日 14:00:00