カテゴリ:02-働き方改革と一体化したカリ・マネ
全職員参画型カリ・マネ,始動!
昨年度までは後期に入ったこの時期に,「年度末反省の取組が始まった」旨をお伝えしていましたが,今年度は新たに標記の取組を位置付けることになりました。
カリ・マネ(カリキュラム・マネジメント)については,これまでも「働き方改革」とセットにして話題にしてきましたが,これは元来,学習指導要領上で以下のように位置付けられているものです。(『総則』本文第1の4 下線 はそのポイント 原文に付加)
4 各学校においては,児童や学校,地域の実態を適切に把握し,教育の目的や目標の実現に必要な教育の内容等を教科等横断的な視点で組み立てていくこと,教育課程の実施状況を評価してその改善を図っていくこと,教育課程の実施に必要な人的又は物的な体制を確保するとともにその改善を図っていくことなどを通して,教育課程に基づき組織的かつ計画的に各学校の教育活動の質の向上を図っていくこと(以下「カリキュラム・マネジメント」という。)に努めるものとする。
★カリマネって何?~学習指導要領拾い読み(校内研修資料)
ここ2年(R4-5)ほどの間,学校運営上,さまざまな工夫・改善を進めてきました。児童の皆さんの教育指導に直接かかわるものとしては,『根岸こどもスタンダード(学校のきまり)』の大幅な見直しとそれに伴う,硬直化した指導(帽子忘れは体育授業即見学!など)からの脱却等がこれに当たります。職員の労務管理や施設管理の側面では,登校(昇降口開鍵)時刻の変更,欠席連絡や出怠勤記録等にかかるDX化,通学路の交通安全(路面標示の修復など)に資するための行政への働きかけなどを進めてきました。
これらを枝葉の部分の工夫改善(ミクロレベルのカリ・マネ),とするならば,今秋,新たに始めた取り組みは,樹木全体さらには学校という森全体のありようを改めて見つめなおし,大元となる考え方を再確認するための取組(マクロレベルのカリ・マネ),ということになります。
第一回目の全体会議では,「児童や学校,地域の実態を適切に把握」するために,SWOT分析という手法を用いて,根岸小学校の内部・外部環境を改めて見つめなおす作業を行いました。これに基づいて,次のステップである学校教育目標の再定義,教育内容の組み立て,教育課程の編成などに当たっていきます。
一連の作業の結果,カリ・マネのありようは,グランドデザイン(GD)という形で“見える化”していきます。また,取組に当たっては,現行の学習指導要領はもちろんのこと,完全実施からの5年間に文部科学省から発出された,さまざまな情報に触れ,これを踏まえていきます。
例えば,新しいところから……
『今後の教育課程、学習指導及び学習評価等の在り方に関する有識者検討会論点整理』令和6年9月18日
次期学指導要領改訂に向けた要改善点等がまとめられています。学習指導要領検討の段階から,周知方法の要改善点や,カリキュラム・オーバーロード(学習内容の“盛りすぎ”),ワーク・オーバーロード(教師の働き過ぎ),教育のDX化に触れている点など,学校が置かれている現状に即した論点が示されています。
https://www.mext.go.jp/content/20241003-mxt_kyoiku01-000038070.pdf
「令和の日本型学校教育」を担う質の高い教師の確保のための環境整備に関する総合的な方策について(答申)(中教審第251号)令和6年8月27日
今年5月に発出された「まとめ」をさらに精査して「答申」としてまとめたものです。
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/079/sonota/1412985_00006.htm
「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現~(答申) 令和3年1月26日
一人一台端末を有効活用した指導や,標題にある「個別最適な……」の考え方が示された答申です。
https://www.mext.go.jp/content/20210126-mxt_syoto02-000012321_2-4.pdf
公開日:2024年11月07日 09:00:00
更新日:2024年11月15日 09:32:06