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カテゴリ:03-研究推進(学習評価・GIGAスク・小中一貫 他)
ドンドンウツシテアメイジング~図工研修 -
2025年2月12日(水)
市の造形教育研究会,図画工作科部会の主催による研修会が本校で行われました。私も主催者の一人として参加。今回のお題は過去2回に引き続き「版に表す」題材の研究です。「版画」って言っちゃえばいいのに何でまた,「版に表す」なの?と言うような声が聞こえてきそうですが……。実は「版画」という語は,学習指導要領からすでに姿を消しています。
横須賀市の図画工作科では,昭和20年代から,版画の取り組みが盛んに行われてきました。今でもあちこちの小学校に当時の,いわゆる木版画の共同作品が残されています。根岸小学校は木造校舎の最後の姿(昭和56年ごろ)をえがいた共同製作の作品が,ピロティ―に掲げられています。
また,児童の作品を集めた「版画集よこすか」の取組も盛んでした。コピー機などなかった時代でも,版画ならいくらでも増し刷りができます。増し刷りした作品を一元化し各校で共有して,参考作品として残していくという「版画集」の取組は,当時の状況下では大変有効にはたらいていました。
その後,さまざま状況が変化する中で,版に表す題材も多様化しました。多色化や,いわゆる「版画」という既成概念からの脱却という形で……。そんな折,コロナ禍に見舞われたことにより,この「版画集」の取組は中断を余儀なくされます。
研究会ではこれを題材の在り方を見直す好機ととらえ,中断中に様々な研究を進め研修活動を行ってきました。今回の研修もその一環,ということになります。
各校からご参加いただいた先生方には,研修成果を各校にお持ち帰りいただき,版に表す題材の,新たなページを開いてくださることを期待します。●過去の研修会
2024年 「一版多色版画への誘(いざな)い」
2023年 「シールペロリンはんが」「木版×糸のこ 大作戦」公開日:2025年02月12日 16:00:00
更新日:2025年03月04日 10:06:44
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第3回 小中一貫教育研究会 -
2024年度 大津中学校ブロック 小中一貫 テーマ
自ら課題を見つけ 自ら将来を切り拓いていく子どもの育成
教科指導の視点から、小中9年間を繋ぐための小中一貫の在り方を探る。今年度3回目の小中一貫の日は,グループ(大津小,山崎小,大津中)の先生方相互(中学校からは各小学校へ)に,授業公開&参観を行いました。養護教諭は別枠で情報交換会を実施。
本校が公開したのは特別支援学級(体育),2年生(国語),4年生(算数),5年生(社会)の4授業。授業会場ごとに分科会を行ったほか,4校の会場をオンラインでつないで全体会を行い,研究成果を共有しました。
本日の成果は来年度春の研究会(大津中学校の授業公開)につなげます。横須賀市の小中一貫教育研究会が立ち上がってからもう10年になります。本日のような教科等の系統性にかかる研究の充実もさることながら,小-中学校間の先生たち同士の関係性を良好にするうえでも,この取組は大きな成果を上げてきました。この取組が始まる前は,例えば……
・中学校側……なんでこんな状態のまま,子供たちを卒業させて,中学校に送り込んでくるんだ!? 指導の後始末をするのは我々中学校教師なんだぞ!! 入学前の情報交換をしたって,たいして情報をくれないから,ふたを開けてみたら,学級や学年が大変なことになってた,なんてこともあるし……。児童指導の組織的な体制がなってないんだよまったく!
・小学校側……私たちが丁寧に育てた子供たちを,中学校に入った途端に,なんで,校則や画一的な指導でがんじがらめにしちゃうの? あんなにのびのびと学習していた子たちが委縮しちゃって……可哀そう。授業だって,結局,定期テストで点とらせるためとか,受験のためにやらせてるみたいになっちゃってるじゃないの!?
多少の脚色を加えましたが,こんな感じでした。中学校に長くいた私が見聞きしたことなので,間違いありません。
でも,今は全く違います。小中双方の先生たちが相互乗り入れをする形で,研修会や研究授業の取組をすることを通して,お互いの理解がより深まるようになりました。お互いの間に流れていた「深くて暗い川」のようなものに橋が架かり,暗渠になり,もう,今では埋め立てが済んだように思えます。
今日のようにお互いがリスペクトしあう中で行われる研究会が,子供たちの資質・能力育成に直結している……そんなことを実感しています。●前回の授業公開(2024/1/17) ●第2回 小中一貫の日(2024/11/6)
公開日:2025年01月22日 15:00:00
更新日:2025年01月24日 14:21:23
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第3回研究授業~5年生国語 推敲 -
今年度3回目,高学年ブロック5年生で研究授業を行いました。
今回のお題も「推敲」。環境問題について書かれた教材を読んだうえで,さまざまな資料を使った記事(媒体は壁新聞)を書くという単元。今日は各自が書いた文章を,グループ内で読みあい,要改善点を指摘しあう,という段階でした。
授業者からゴールとして示されたのは,記事を「より説得力のある」ものにするためにお互いの文章をレベルアップさせる,ということ。
児童の皆さん,あらかじめ一人一台端末で作成したグラフや図版入りの原稿をグループ内で交換して,「推敲シート」に従ってお互いの文章をチェックし,レベルアップのためのアドバイスをしあいました。
事後の研究協議では,用いる資料の選択や相互評価の視点の持たせ方等について意見を交わしました。●前回の取組(3年生)
公開日:2024年11月28日 12:00:00
更新日:2024年12月02日 12:53:28
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第2回 小中一貫の日~教科指導に視点を置いて -
今年度2回目となる小中一貫の日は,本校を会場として,教科指導に焦点を絞った研究協議を行いました。教科ごとに分かれた分散会では……
中学校一年での授業開きや新しい単元や題材に入るときに,小学校での既習事項はどんな風に振り返っているの? 発達の段階に即した「学び方」の系統性ってどうなってるの? 同じ問題解決型の学習スタイルを取り上げても,学年段階で扱いが変わってくるのだと思うけれど……。例えばこの単元のこういう観察から課題を見つけていくような場合って……。
どの教科グループもメモを取っていったらキリがないくらい,密度の高い研究協議をしていました。
特にわかりやすくてよいな,と思ったのは,小中学校それぞれに「相互に」配布されている教科書を見ながらの協議でした。今どきの中学校の英語の授業は,もう,昔と違って,いきなりこういうところから始まるんですよ! えっ?どれどれ(と中学校の教科書を見開いて確認してみたり……)
教科書採択の年ごとに,小中お互いの教科書(学習指導要領が最もわかりやすく見える化されている「書物」,といってもよい)を見開きながら,こんな研修が続けられるとよいな,と思いました。
本日の取組は,年明けの授業研究へとつながっていきます。公開日:2024年11月06日 16:00:00
更新日:2024年11月06日 19:55:16
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研究授業~3年生国語 -
研究テーマ
自分の考えをわかりやすく表現できる児童の育成
~すすんで書こうとする児童の姿を目指して~中学年ブロック,3年生で研究授業を行いました。今回のお題は「間違いを正したり相手や目的を意識した表現になっているかを確かめたりして,文や文章を整える」ということ。音楽科のリコーダーの授業でお世話になったゲストティーチャーという「相手」に向けて,練習成果の発表会の招待状を書くことを通して,この資質・能力を身に付けるという設定でした。
ただ「ご招待します。聴きに来てください」ということを伝えるだけではなく,ご指導をいただいて一生懸命練習したことやその成果にまつわる「思い」がちゃんと伝わるように,という「目的」を意識して書き,それをグループのメンバーで確かめ合い,整える,という学習活動を展開しました。
事後の協議会では,学習材の設定の適否から始まって,文や文章の確かめ方や整え方の手立てについて様々,意見を交わしました。大変充実した機会になりました。●学習指導上の位置づけ
B 書くこと
(1)書くことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 相手や目的を意識して,経験したことや想像したことなどから書くことを選び,集めた材料を比較したり分類したりして,伝えたいことを明確にすること。
イ 書く内容の中心を明確にし,内容のまとまりで段落をつくったり,段落相互の関係に注意したりして,文章の構成を考えること。
ウ 自分の考えとそれを支える理由や事例との関係を明確にして,書き表し方を工夫すること。
エ 間違いを正したり,相手や目的を意識した表現になっているかを確かめたりして,文や文章を整えること。
オ 書こうとしたことが明確になっているかなど,文章に対する感想や意見を伝え合い,自分の文章のよいところを見付けること。公開日:2024年09月26日 08:00:00
更新日:2024年09月30日 09:46:21
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夏休み明けも,研修,おさらい… -
夏休み明け,昔だったら,半日日課(「半ドン」といっていた時代もあります(笑))がしばらく続いて,それから給食再開,なんてこともあったのですが……。今どきの先生たち,学校再開初日からフル稼働しています。児童を早く帰して,「銀の時間」対応や授業準備にあててもよいのですが,日々研究と修養を怠りません。
一つは還流報告会(カンリュウホウコクカイ)。8月の初めに開催された教育委員会主催の教育課程研究会で部会ごとに提案,協議された内容を共有するための会です。教科担任制の中学校とは違って,学級担任がほぼすべての教科指導を担当する小学校では,このような共有の場が必要になります。
他にも英語力向上の指定校になっている関係で特別に受講した研修会の報告,教科書(国語科)の編著者を講師として招聘した研修会なども……。
研修成果を,日々の授業実践に反映させていきます。●6月の教育課程研究会
https://e-negishi.yokosukacity.andteacher.jp/modules/hp_jpage12/blog_detail.php?page_parent=659●昨年の還流会
https://e-negishi.yokosukacity.andteacher.jp/modules/hp_jpage12/blog_detail.php?page_parent=270公開日:2024年08月30日 10:00:00
更新日:2024年09月05日 11:55:23
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夏の研修2-図工~一版多色で版に表す -
今年も,本校を会場として,図画工作科の研修会を行いました。
今年のお題は一版多色版画。その名の通り,一つの版(木版)に多数の色をのせて刷ることができます。白黒の版画(彫ったところが紙の地色で白くなる)とはまた違った表現の可能性がある技法になります。
今年も市内の小学校からたくさんの先生たちが参加して,夏休みのひと時,いつも駆け足の学校時間からは解放されて,じっくり取り組んでいました。●昨年の研修会 紙版&糸のこ併用型題材
公開日:2024年07月25日 11:00:00
更新日:2024年08月16日 11:20:19
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夏の研修1-ICT研修~Canva編 -
任意参加型ICT活用研修は,夏休み中も継続しています。今回のお題はCanva。
急速に普及を始めているこのアプリを授業でどう活用できるか……まずは体験してみました。
レポート類の体裁を整えることを目的にすると,教科等の本質をそれてしまうし,図画工作の視点からしても大切な体験活動をショートカットしてしまうことも懸念されます。では,活用のねらいとか価値って何なの? そんなことも併せ考えながらお試し体験をしました。
あらかじめ用意されている素材の数々を使えば,それなりに“映え”のする文書がすぐにできてしまいます。一枚ポートフォリオのような形で,学習内容をまとめるのには最適……。あれこれ指導実践経験のある先生からは「センスの良し悪しとか技能の差が表れない分,教科等の指導のねらい,本質部分に注力させることができる」というようなご利益が紹介されていました。
この後どんな活用が始まるか……お楽しみに!●前回の研修会 ミライシード編
●関連記事 体験をショートカットさせてはいけない
公開日:2024年07月24日 16:00:00
更新日:2024年08月16日 11:04:29
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夏休み前対策保護者合同全体会~学警連 -
標記の会合に,担当者(個人面談を優先)の代理で出席してきました。ガッケイレン(=横須賀南警察署管内学校警察連絡協議会)……学校業界,特に中学校ではかなり高い認知度の組織です。その協議会の主催で,夏休み前にこのような会を開催しています。
今回のお題はSNSトラブルに象徴されるような,子供たちを取り巻くネット環境にまつわることでした。会の概要は次の通り。関係諸機関あいさつ
会の冒頭で「関係諸機関あいさつ」のコーナーが設けられ,警察,教育委員会,児童相談所の方から,お話をいただきました。「あいさつ」というのは形式上のもので,実態はかなり内容のあるお話でした。例えば……警察の方からのお話➡SNSトラブルは保護者の責任で回避すべきものです。端末を持たせたその瞬間から,様々なリスクを抱えるのだということをきちんと自覚して,指導する覚悟を持ってください。スマホに子守をさせないように,ということも強調したいです。ここでお話したことは,学校だより等で広く拡散していただくことを前提に考えました。最後にそれを申し添えます。(★このように発信させていただきました)
ご講演
演題「子どもたちを取り巻くネット環境,現状,スマホ依存,家庭でのかかわり方や対策について」
講師 久里浜医療センター 前園真毅 先生
前園先生のご講演の結びでは,夏休み中のスマホ依存を回避するための手立てをいくつかご教示いただきました。
・(使い方の)約束は守れないものと考える
・端末に「向き合わないで良い」時間を増やす
・先にイベントを組んでしまう(キャンプなどでネット環境を遮断する)
・上記のようなデジタルデトックスの機会をブラス思考で設ける
・貸すだけ、持たせない(端末は保護者が管理する)
・消費より創造の時間を増やす
加えてこの動画をご紹介いただき、一緒に視聴してご講演を終えられました。
dtacタイ 提供 https://www.youtube.com/watch?v=Kxnt7v7-ANo分散会(地区別情報交換)
最後に地域ごとに分かれて,保護者の皆様を交えて情報交換をして,夏休みに備えました。公開日:2024年07月08日 15:00:00
更新日:2024年07月11日 10:38:01
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ミライシード活用研修 -
休憩時間(15:40-16:25)返上型,任意参加のICT活用研修を行いました。今回のお題はミライシード。使い慣れるとあれこれ便利な機能満載なのですが,そのご利益を実感できるまでにはなかなか……という教員も一緒になって,それぞれのニーズに応じた研修を,ワークショップ形式で行いました。
朝学習や授業の導入で使えそうな技,児童の思考をみんなで共有し,そこから学習を展開するための活用例紹介など,短時間で様々な活用方法を研修しました。公開日:2024年06月25日 13:00:00
更新日:2024年07月01日 09:21:57