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教室をひと回り~避難訓練の日に 編

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 避難訓練前の隙間時間を使って,教室をひと回りしました。明日も遠足の引率なので,こういうチャンスをうまく使わないと……。

 ひと教室当たりの滞在時間はそんなに長くないのですが,そんな断片的な局面の中であっても,決定的瞬間!みたいなものに出会うことがよくあります。授業の密度の高さと合わせて,一瞬一瞬がかけがえのないものなのだ,ということを改めて思い知らされるのです。

“ひらがな-カタカナ-のばし棒”を唱えながら国語辞典に見入るひととき
「6年間で,字,きれいに書けるようになったもんだねぇ」なんて担任が目を細める傍らで子供たちが板書するとき
「昨日はとっても面白そうなところで終わっちゃったねぇ,今日はどんなお話になるんだろうね」なんて,教科書を開きながら思う時
「右半分と左半分」に着目して,一枚の作品写真を,ちょっぴり時間をかけて丁寧にみていくひととき……

 “授業やらない歴”18年目に突入してしまった身としては,そんな一コマ一コマがとても愛おしく思えてなりません。

 いっぽうで,年度はじめのこの時期は身体計測と並行して授業を進めなければならない日が多くなるのですが,こういうところで児童の皆さん,学級集団の実力が試されます。授業の中断や再開の切り替えを素早くできる機動力,別室の身体計測で担任が不在でも,きちんと計測待ち,計測終わりの自習&お留守番ができる……。先生からガタガタ言われて行動するのではなく,いつも自分たちのアタマで考えて思考・判断して行動できる力が身に付いていると,こういう時にその真価が発揮されます。
 人の気配があるのに教室があまりにもシーンとしているので,「お取込み中(=お説教中(-_-;))」なのかな?,と思ってのぞいたら,席が半分くらい埋まっていて,それぞれに本を広げており……。
「あっ! えっ? ああ,身体計測待ちか」
「はい,もう終わりました」
「ああ,もう,終わったグループの皆さんなのね」(素晴らしい!)

 今回は抜き打ちではありませんが,避難訓練も同様です。どこにいて,どんな活動に取り組んでいても,その状況からの適切な避難の仕方を落ち着いて考え,行動できる。こういう生活経験や学びの積み重ねが,VUCAの時代を生き抜く力につながっている……。
 今日のひと回りでは,改めて,そんなことを考えました。児童の皆さんのありようが,そうさせてくれました。

公開日:2024年04月25日 10:00:00
更新日:2024年05月07日 14:52:53