カテゴリ:02-働き方改革と一体化したカリ・マネ
年度末反省の取組,今年も 2~カリキュラム・マネジメントと働き方改革を一体化させて
2023年 12月 19日 (火曜日)
その2,は生活上のあれこれ,編です
▶ 『根岸こどもスタンダード』(学校の「きまり」)の見直し
一年前に文部科学省から発出された『生徒指導提要』を受けて,校則の見直しが小学校まで降りてきています。『提要』のp.102には,次のような記述があります。
(校則の見直し)
児童生徒や保護者等の学校関係者からの意見を聴取した上で定めていくことが望ましいと考えられます。また、その見直しに当たっては、児童会・生徒会や保護者会といった場において、校則について確認したり議論したりする機会を設けるなど、絶えず積極的に見直しを行っていくことが求められます。
(4) 児童生徒の参画
校則の見直しの過程に児童生徒自身が参画することは、校則の意義を理解し、自ら校則を守ろうとする意識の醸成につながります。また、校則を見直す際に児童生徒が主体的に参加し意見表明することは、学校のルールを無批判に受け入れるのではなく、自身がその根拠や影響を考え、身近な課題を自ら解決するといった教育的意義を有するものとなります。
『きまり』については,学校運営協議会等でも話題にして,その必要性について改めて確認したところです。ただ,内容の見直しにまではまだ踏み込んでいません。
改めて内容を確認してみると……。
「これ,学校というよりは,ご家庭の領分ではないの?」と思われるような“余計なお世話”系のものがまず気になります。
また,実態に合うかどうか疑わしいものとして「子どもだけで学区外にはいかない」なども。条項間の整合が取れておらず,整理が必要な箇所もあります。
『提要』にもあるように,児童の皆さんがこれらを「無批判に受け入れる」のではなく,「その根拠や影響を考え、身近な課題を自ら解決」することこそが大切です。VUCAといわれる,これからの時代を生き抜くために,必須となる資質・能力でもあるからです。むしろこのことは,児童の指導に当たる教職員にこそ,必要なもの,といえるかもしれません。
▶ 「はちの子帽子」は採用継続
昨年度から話題に上がっていた本件については,採用の是非について学校運営協議会等でご検討いただくこと(協議会は採用を支持)と合わせて,教職員で検討した結果,来年度についても着用を継続することとしました。
学校運営協議会で話題になったように,SI(学校アイデンティティー)の形成,安全性の確保(健康上,防犯上,校外学習時等),経済性等を鑑み,総合的に判断しました。
* * *
以前なら,とりあえず3年間くらいは「このまま続けて様子を見てみよう」,というように事を進めていました。でも,今の時代そんなのんびりした感覚は通用しません。当の文部科学省が前出の『提言』p.4で「今年度途中からであっても改善を進めるべき」(特に授業時数の“盛りすぎ”問題について)と言い切っているくらいなので。
保護者・地域の皆さまからの様々なお声を,お待ちしております。
● 生徒指導提要
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1404008_00001.htm
公開日:2023年12月19日 16:00:00
更新日:2025年01月14日 09:51:19